冬の公開講座「ナラ枯れの実態と防除法」

11月5−6日の土日に,冬の公開講座ナラ枯れの実態と防除法」を開催しました。
参加者14名,会場は生態水文学研究所(旧愛知演習林)で,西武秩父駅から片道5時間の大移動です。
西日本で猛威をふるっているナラ枯れ,埼玉県ではまだ発見されていませんがそれも時間の問題ということで,森林関係従事者や森林に興味のある人たちが一泊二日で熱心に勉強しました。

長野県林業総合センターの職員の指導のもと,生きているコナラに,ナラ枯れ予防の殺菌剤を注入する実習です。

ナラ枯れで枯れてしまったコナラは,マツ枯れと同じように燻蒸処理します。伐根にはチェンソーで切れ目を入れ,燻蒸剤を流し込み,その後燻蒸シートで覆います。

ナラ枯れのメカニズムについて,秩父演習林長から講義を受けます。

ナラ枯れの原因菌を運ぶカシノナガキクイムシを,枯れたコナラを割って探します。

みんなで探し出したカシノナガキクイムシの雌です。背中のポチポチ(胞子貯蔵器官)でナラ菌を運搬します。

最後に標本にして,お持ち帰りしました。