大血川下見

6月に秩父演習林で行われる全学体験ゼミ「危険な生物:植物編」の下見に、大血川へ行ってきました。

入川エリアと同様、ハシリドコロがやたらと目につきます。
山の中に緑がまだ少ないこの季節、心惹かれてしまうかもしれませんが、食べないでくださいね。

日本三大毒草の一つに数えられてますが(だれが何を基準に決めたんだろ?ほかはトリカブトドクウツギ)、漢方ではロート根として使われ有用な一面も。かつて大滝でもハシリドコロの根を採取し、販売していた人がいるそうです。


ないかないかと探していて見つかってうれしかったのがイラクサ
全草の表面にとげがあり、これが刺さるとしばらく疼きます。

蟻酸や酪酸などが悪さをするようです。
どうやら大滝では利用されてなかったようですが、良質の繊維がとれる植物として有名です。
東北地方では、属は違いますが近縁のミヤマイラクサが山菜として利用されます。茹でてしまえば、とげの心配はなくなります。


それから、危険かどうかは微妙ですが、ミツマタ
今が花の盛りです。

クマリン配糖体(かわいい名前ですね)を含み有毒なので食べないでください。
っていうか、食べようと思いませんよね。
言わずと知れた高級和紙の原料です。